アメリカでは盛んなホームスクール。学校になじめない、というよりも、子供の個性・信仰・目標にあった教育を求めてホームスクールをする家庭が多いようです。
今日は、ホームスクールを始めるための一連の流れをまとめてみたいと思います。
どのような形態のホームスクールにするのか
ホームスクールと言っても、様々な形態があるのをご存知でしょうか。
① 自宅で親が勉強をサポートする形態
② PE(体育)や音楽などの授業のみ学校へ受けに行く形態
③ ホームスクールプログラムを提供する学校に転校する形態
私はホームスクールと言えば①の形態しか知らなかったのですが、調べてみたらいろいろな形態があることが分かりました。
一つ一つ詳しくみていきましょう。
①自宅で親が勉強をサポートする形態
これが一般的ないわゆる「ホームスクール」の形態ですね。
このようなホームスクールを開始する場合(カリフォルニア州のケース)、Private School Affidavit という書類をカリフォルニア州の教育省に提出する必要があります。
要は、自分の自宅を「スクール」として申請するのです。
何だか難しそうですが・・・実は難しいことはないのです!
カリフォルニア州のDepartment of Educationのウェブサイトにいって、この書類をオンラインで提出できます。
記載すべき内容は、スクールの場所(自宅住所)、生徒の数(一人でも可)、先生や校長先生の名前(自分やご主人等)など基本的な事柄を埋めるだけでOKなのです。
教師の資格は不要なので、ご自身やご主人の名前を先生や校長先生の欄に記載すれば大丈夫。
子供に適切な指導が出来る学力を持つ方なら問題ありません。
学校運営にあたって管理が必要な書類は「出席簿」のみ。どんな形式でも大丈夫です。
実施するカリキュラムや授業の時間割などの提出は不要なのです。
びっくりするほど簡単ですね~♪
ただ、逆を言えば、どこまでもルーズになってしまうリスクがあるので、この形態でホームスクールをする場合、自己管理が大切です。
②体育や音楽だけ公立校へ受けに行く形態
これは学区によって受け入れ態勢が異なるので、ご自身の学校区に問い合わせてみてください。
ホームスクールのデメリットとして友達との関わりが少なくなってしまう点がありますが、それを補いたい方には有効な、いわゆるハイブリッド形態ですね。
ただ、その時間だけ学校に連れていき、また連れて帰ってくるという手間がかかりますが・・・。
③ホームスクールプログラムを提供する学校に転校する形態
我が家が行っているのはこの形態です。
ホームスクール初心者の私としては、100%自宅でホームスクールをするには不安がありましたが、このようにホームスクールプログラムを提供してくれる学校があることを知って、それならば、とホームスクールを開始することにしたのです。
例えばカリフォルニア州であれば、州の教育省(https://www.cde.ca.gov/)のウェブサイトに様々な情報が載っており、このようなホームスクールプログラムを提供する学校のリストもあります。
上記は、ロサンゼルス郡にあるチャータースクールのリストです。
チャータースクールとは、新しいタイプの公立校(民間が運営する公立校)で、特別な目標(理数系を強化等)を掲げ公的機関からの認可・資金提供を受けて設立される学校のことです。
アメリカでは昨今このチャータースクールが増加しています。公立なので授業料が無料の上、理数系を強化するなどで一般の公立校よりも学力が高い学校が多く人気なのです。
こうしたチャータースクールの中にホームスクールプログラムを提供する学校があるのです。
このリストの中でピンク色の学校はホームスクールプログラム(インディペンデントスタディ)を提供しています。
私は、このリストをもとに各学校の提供するプログラムを細かく調べてみて、我が家が求めるものに一番近い学校を選びました。
そして以下のような手順で転校しました。
【ホームスクール開始の手順】
①希望の学校のウェブサイトから入学申請(エンロールメントプロセス)を行う
②必要書類(出生証明、前年の成績、現住所証明、etc)の提出
③手続き完了の通知(2週間ほどかかりました)
④担任の先生に転校の旨を連絡、転校届の提出
転校届はあっさりしたもので、1枚の紙に転校の理由や転校日をちょこっと記載するのみ、転校先の学校名については記載不要でした。
こうして思い立ってから1ヶ月ほどでバタバタと手続きを行い、息子は晴れてホームスクーラーとなりました!
我が家のホームスクールの様子については、これからどんどん記事に書いていきたいと思います!