海外転勤組のお子さんの苦労


我が家が移住した地区は、日本から転勤で渡米してくるファミリーが比較的多い地域でした。当初通い始めたキンダー&小学校にも転勤組の子が常時いました。任期が終わって帰ってしまう子の送迎会をしたかと思うと新たに転勤の新しい子が入って・・・の繰り返しでした。

やはり、転勤組のママ達は子供の英語力をとても心配していました。辞令が出てから渡米まで猶予がなく「全然英語分からないまま来ちゃった」というケースも多々あります。

ネイティブのクラスについていけない場合「ELS」という特別授業があると前回書きましたが、その子たちだけでクラスが編成されるわけではなく、通常クラスを途中で抜け出して特別授業をする、というたぐいのものです。地区・学校によってその頻度は毎日だったり週に何日かだったり色々ですが、いずれにしてもELSとはいえ基本はネイティブ通常クラスで日中の大半を過ごします。

なので、英語がゼロの状態できてしまうと相当苦労をするのです。先生が言っていることが分からない、友達の言っていることも分からない・・・という状況で日々過ごすことになります。子供だから覚えるのは早いとはいえ、半年はかかるでしょう。そういう状況でも学校生活を楽しめる子は良いのですが、一気に自信をなくしてしまう子もいます。

週末に行く補習校(日本語学校)が心のよりどころ、平日の現地校ではつまらない日々に耐え、ようやく英語に慣れてきたと思ったら帰国となってしまうこともあります。

せっかくの海外滞在を有意義なものにするためには、やはり出だしが肝心。出だしで「よし、なんとか大丈夫!頑張れる」という自信をつけてあげたいものです。

短期留学やサマーキャンプへの参加などで期間が短い場合には、より一層出だしが肝心です。

好調なスタートを切るためにも、日本にいるうちから英語学習を日々やっておきたいものですね!

英語のテレビを見ることだってOK!英語耳を鍛えましょう。
英会話学校やインターに通えるのなら通いましょう。英語耳を鍛えスピーキングの練習にもなります。
そしてなんといっても王道は本


「うちの子本が好きじゃなくて…」と頭を悩ませているママは、「ママも一緒に」というのがポイントです。子供はママと一緒にやるのが大好き。簡単な絵本で構わないので、毎日「一緒に」楽しみながら読みましょう。「勉強」と思わずに、楽しめる内容のものを読むことがコツです。そうすれば、ママとの楽しいい時間=本読み、というイメージが植えついて、いつの間にか本好きな子になりますよ。

そんな簡単な技で本好きに育ったうちの息子(8歳)は、今日も朝から本にかじりつき。
朝起きてすぐ本を手に取り、朝ごはんを食べながら読み続け、歯を磨きながらも読み・・・学校に遅れそうになりながら本にかじりついていました。

今や私より断然読むスピードは早く、単語も暗記などしないのに本からどんどん吸収しています。

立場はすっかり逆転。息子が読み終わった英語本を私が音読して意味を教えてもらったり、発音チェックをしてもらったりしています。「L」と「R」の発音、なかなか合格点が出ません(涙)。

英語絵本で親子の楽しい時間を過ごし、子供は本好きになり英語力もつき、ママまで英語力がついちゃう好循環を始めない手はありませんね!

転勤前に準備をしておきたい、インターナショナルスクールの予習復習に、アメリカの子供たちがどんな勉強をしているのか知りたい、という方はこちらの記事もご参照ください。
https://globalparents.jp/2019/03/21/englishworksheet/

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