アメリカに移住することになった私たち家族。会社の辞令で行く海外転勤とは違うので、どこに住むか行先は自分たちで選び放題です。
ハワイは?島国だと子供には刺激が少ないかもね・・・
ニューヨークは?寒いの嫌だな・・・
じゃあ西海岸カリフォルニアは?
とカリフォルニアに決めたわけです。
行先が選び放題な分、引っ越しの手配も新しい住居探しも学校の手配も、ゼロから自分たちでやらなければなりません。
行先をカリフォルニアと決め、インターネットで住居を探しはじめたものの、アメリカでの信用度(クレジットヒストリー)が全くないため簡単には賃貸ができません。身元の知れない外国人には貸したくないのは当然ですね。その点企業派遣なら会社の信用度がありますし、会社御用達の不動産エージェントが色々とやってくれたりしますから、出だしから雲泥の差です。
結局あれこれ探して、どうにかこうにかアパートを半年契約で借りる事が出来ました。
入国日からアパートの入居日まで2週間ほど待機期間が出来てしまったので、こんな機会はめったにないからと、行ってみたい街を泊まり歩きました。ホテルと言ってもモーテルのようなもの。旅行客向けの名のあるホテルと違って、さっそくローカル感たっぷりです!
海に行ったり、プールで遊んだり、地元のスーパーに行ったり、ドキドキワクワクの生活が始まりました。
そしてやっとアパートへの入居日。IKEAで当座の家具を買って生活のベースを整え、さあ、次は息子の学校を手配しなければなりません。
アメリカ教育制度の驚きその1ですが、学校区によって学年の区切りが違います。
私の知る限り、多くの学区が幼稚園(キンダーガーテン)は年長の年、小学校は1年生~5年生 、中学は6年生~8年生、高校はどこも9年生~12年生となっています。当時5歳の息子はキンダーガーテンの歳。小学校に併設されていて、小学校にあがるための準備期間のような1年間です。
さてさて、このキンダーに入るにも、英語が非ネイティブの子は英語のレベルを測る試験を受けなければいけません。転入の届け出をしてから2日後に試験を受けることになりました。
当日指定された場所へ行くと、女性の先生(試験官)が待っており、息子は部屋の中へ。私は待合室で待機。でも、部屋のドアが開けてあったので何をやっているか少しだけ漏れ聞こえてきました。
まずは普通の会話(お名前は?何歳?など)。
そして次はプリント的なものをやっている様子。簡単なアルファベットのようです。
次は先生がお話を読んで、それについて理解しているか質問している様子。
その後も息子と先生が話す声が途切れ途切れ聞こえてきたのですが、うちの息子、先生が机の上に置いているお菓子のボックスがどうしても気になるようで「何でお菓子があるの?」「いつ食べるの?」と英語でしつこく聞いています(汗)。欲しかったんでしょう(笑)。先生も丁寧に答えてくれている様子で良かったけれど、集中力なし!と判定されないか冷や冷やしました。
30分ぐらいでテスト終了。
なんとその場でテスト結果のお知らせです!
ドキドキ。
評価表は
リスニング:Early Advanced
スピーキング: Advanced
リーディング:Early Advanced
ライティング:Early Advanced
総評:Early Advanced
=> Fluent English Proficient / Student will be placed in the regular academic program.(英語が堪能なため通常クラスに入学)
とありました。スピーキングがアドバンスなのは「お菓子トーク」のおかげかもしれません(笑)。
この結果を見て私がまず思ったのことは
「日本でも十分英語教育ができる」という事です。
日本のプリスクール、実力のほどはいかほどか、現地で通用するものなのか、いつも半信半疑でしたが、十分現地で通用しました!
実は、アメリカ生まれの子供(日本人)でも家庭内言語が日本語の場合、英語力が「リミテッド」と評定されてELSクラス(非ネイティブ向け特別英語クラス)に入ることがとても多いのです。現に息子の学校の友達でも、転勤で来た子はもちろん、アメリカ生まれの日本人の子もかなりの確率でこのELSを受けています。ですから、日本からいきなり行って通常クラスレベルと評定されるということは珍しいそうです。
なぜこのような英語力がついたかといえば・・・「プリスクール」と「絵本の読み聞かせ」です。
日本にいながらアメリカで通用する英語力をつけることは可能なのです!
今お子さんをプリスクールに通わせている方、安心してください。「高い授業料払ってるのにどうなのかしら~?」と不安になる日もあると思いますが、大丈夫、しっかり身についています。
英語の読み聞かせを続けている方、Keep going! です。「私の発音なんかでいいのかしら?」なんて気にせずに英語絵本をお子さんと楽んでください。「本が好き」という気持ちを育てるだけでなく、英語力も知らず知らずにしっかりと身についていきます。
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