うちの息子は2歳から英語プリスクールに通い始めました。私の職場復帰(育児休暇明終了)にともなって息子が1歳から行っていたのは日本語の普通の保育園。そこからいきなりオールイングリッシュの英語プリスクールに変わったわけですが、2歳というまだ日本語でのコミュニケーションに頼るほどの言語能力もなかった年齢が功を奏し、まったく問題なくすぐに新しい場所になじむことができました。そしてあのカラフルで明るい雰囲気のプリスクールでの生活をとても楽しんでいました。
プリスクールに行かせたことがまず息子の英語教育の始まりで、そこから今やロサンゼルスで暮らすようになったのですから、あれがきっかけでずいぶんと世界が開けたものです。子供にとってだけではなく親にとっても英語圏で行われている幼児教育を知る良い機会になりました。
お子様をプリスクールに行かせようと考えているパパママが知っておきたいポイントをまとめましたので参考にしてください。
①講師の質は保育面も含めて検討すべき
まだまだ「しつけ」が大事な要素である幼児期ですから、英語の質だけではなく保育の面で信頼のおける講師であるか否かは重要な要素です。単に英語がネイティブというだけで、小さな子供の扱い方が分かっていないような講師は避けたいところです。特に2、3歳で通わせる場合は、誤飲、ケガ、子供同士のけんかなどの安全面に配慮の行き届いたスクール選びが必要です。
うちの息子はある日鼻の穴に果物の種を詰めて帰ってきたことがありました。私も夜まで気づかなかったのですが、気づいた時には本当にびっくりしたものです。こうしたことはいくらでも起こりえますので、幼い子供を預かっているという認識を持って安全面に配慮しているスクールを選ぶようにしてください。
また、大げさに褒めたり生徒を笑わせたりとノリのいい先生がよく英語教室にはいますよね?大人がそういう講師のレッスンを取るとちょっとげんなりすることもあると思いますが、子供は褒めて育つものですから、ノリの良い先生はよいと思います。まずは楽しく過ごせることが第一です。
②英語圏のイベントをしっかりやるスクール
英語圏のイベントといえば、ハロウィーン、クリスマス、イースターなどたくさんありますが、そういうイベントをきちんとやってくれるスクールを選ぶことをお勧めします。クリスマスでジンジャーブレッドハウスを作ったり、イースターでエッグハントをしたり。そうした経験は将来海外に留学したり暮らすようになった時に非常に役立ちますし、子供ながらに異文化を体験するよい機会になります。そして重要なポイントは、親にとってもスクール、そして異文化を知る機会になるということです。こうしたイベントには親御さんも参加できることが多いと思います。積極的に参加してみると、普段見えなかったスクールの様子が分かったり、先生と親しくなれたりします。パパも積極的に参加して子供の英語教育に関心を深めてもらいましょう。
③4・5歳になったら読み書きを
うちの息子は5歳になって渡米したのですが、通っていたスクールでフォニックスを学んでいたため、渡米してすぐに現地校に全く問題なくついていくことが出来ました。当時私はフォニックスなど全く知らなったのですが、息子が持って帰ってくるプリントを見てフォニックスとやらを知りました。
フォニックスは、英語を読むためのルールです。英語圏のプリスクール・幼稚園・小学校1年で必ず教わるものです。私たち親の世代でフォニックスを習った方はまずいないでしょう。でも英語圏では必ず教わります。フォニックスを知らずに英語を読めるなんて不思議!?とアメリカ人ママならびっくりするでしょう。
それぐらい当たり前のフォニックス。英語の読み方のルールなのですが、例外も多数あって自宅で教えるのはかなり難しいです。ネイティブ並みの発音が出来ないと意味がないですし、これこそ英語教室でネイティブの先生に教えていただきたい内容です。フォニックスを学べば「すべての英語が読めるようになる」というわけではありませんが、発音が良くなるという利点もあります。日本人英語にありがちな、どんな子音にも母音をくっつけてしまう発音(例えば「ブック」と発音する時にクの後ろに「ウ」が入ってしまうような発音)からあっと言う間に卒業できます。
また、フォニックスを教えるということは英語圏のカリキュラムに沿っているということでもあります。
我が家のプリスクールの変遷は・・・
うちの息子は2歳~5歳までの間に3つのプリスクールに行きました。
1つ目は自宅から歩いて通える距離にあった一軒家を改造したアットホームなプリスクール。先生は日本人のバイリンガルの若い女性の先生でしたが、英語はネイティブ並みに上手で保育面でもしっかりとしていて信頼のおける先生でした。このアットホームな雰囲気がまだ幼かった息子にちょうど合っていましたし、色々なイベントも精力的にやってくれるスクールで楽しい日々を過ごせました。
その後、そのスクールに通っていたお友達が別のスクールに転校し、そちらも良いスクールだと聞いたためうちの息子も転校しました。このスクールでは読み書きを重視していたのが非常に良かったです。ただ、動き回りたい年ごろの男の子には教室が手狭だったのが難点でした。
年齢が上がるにつれてその点が気になり、新設の大きな教室を備えるスクールにもう1回転校することになりました。そこは大手企業が経営に乗り出したスクールで、オーガニックの給食や制服まである分費用も高めで芸能人のお子さんも通っていました。しかしなんと1年で撤退…。費用が高く生徒が集まらず経営的に厳しくなってしまったためですが、新設校は魅力的に映る反面そういうリスクもありますね。
我が家の場合、結果的に3つのスクールを経験したわけですが、幸いどこでもなじみやすい性格の息子には転校に伴う負担はほとんどありませんでした。
もちろん出来るだけ転校せずに最初にベストなスクールを見つけられたらラッキーでしょう。しかし「ベスト」の定義が子供の年齢によっても、性格によっても、最終的に求めるものによっても、年々変わってきますから、転校は起こりうるものです。
ですからまず最初は神経質にならずに、いくつかのスクールを体験してみて、雰囲気に触れ、先生と話し、最も自分の子供に合うとあなたが感じたところに通い始めてみてください。
まずはやってみることが先決です。通ううちに違うニーズが見えてきたら、その時にまた探してみればよいのですから。
プリスクール選びのポイントおさらい
①講師の質は保育面も含めて検討すべき
②イベントをしっかりやるスクール
③読み書きをきんと教えるスクール
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