小学生でもできるプレゼンスキルを上げるコツ

プレゼンテーションの重要性については最近日本でも認識されていますが、私が子供の頃はそんなスキル一切学校でならいませんでした。

しかし私が勤めたアメリカ系金融機関では豊富にスタッフ研修が用意され、そこで受けたプレゼンスキルの研修は「なるほど」と目からうろこでした。

何が目からうろこだったかというと、プレゼンの作り方そのものよりも「動作」が与える印象について学んだことです。

アイコンタクトから始まり、自信をもってプレゼンするためのコツを教わりました。そうして少しプレゼントとはなんぞや、が分かりましたが、アメリカ人の上司や同僚に比べたらその差は歴然。それはそうです。アメリカでは小さな時から人前で話す練習を幾度も繰り返しているからです。

プリスクール(3、4歳)の頃からShow & Tell (ショーアンドテル)というプレゼンの練習が始まります。自分の好きなおもちゃを学校に持っていってみんなに説明する練習をするのです。 このShow&Tell、うちの息子が日本でプリスクールに通っていた時にも取り入れられていたのでご存知の方もいらっしゃると思います。簡単なことですがこれだけで人前で話すことにずいぶん慣れると思います。そうやって小さいころからプレゼンスキルを鍛えます。息子が2年生の時には、学年のはじめに1年間分のプレゼンスケジュールが渡されました。毎週テーマが決まっていて、それにそって毎週プレゼンをするのです。

例えばテーマの一例を上げると・・・

 Describe a dental experience you’ve had. (歯医者さんで体験したことについて話そう)

 Bring a newspaper clipping or magazine article to share. (新聞や雑誌記事の切り抜きを持ってきて記事について話そう)

面白い系では

 Show the class a magic trick. (手品を披露しよう)

など。

評価ポイントは5つ、5点満点でスコアがつきます。事前準備はできているか、みんなの目を見てはっきり話せているか、などが評価ポイントです。

先日のお題は「動物に関する本を読んでその本をみんなに紹介する」というものでした。ポスター作りも必要なのでいつもよりちょっと大変です。

息子はナショナルジオグラフィックのCourageous Canine!という勇敢な動物たちのお話が載っている本を選びました。この本おすすめです! 

日本のアマゾンでも売っているんですね。英語を勉強中の小学高学年~中学生ぐらいで読めると思います。

 

プレゼンでは5点満点中の5点がめざすところ。ゆっくりはっきり話す、みんなを見渡す、そういう所を意識して練習しないと恥ずかしさもあってドンドン話すスピードが早くなってしまいます。

で、本題の「小学生でもできる上手なプレゼンスキルを上げるコツ」はずばりTEDを見ること!」です。

TED・・・ご存知の方もいらっしゃると思いますが、プレゼン形式でいろいろな方が自らのアイディアをプレゼンしている動画が無料で見られるサイトです。こういう「お手本」のプレゼンを見ることで、「どうやって聴衆を惹きつけるか」が学べます。

スポーツでも勉強でも、上達するコツはうまい人のまねをすること!

プレゼンの内容自体についてはとにかくわかりやすくというのが最も重要な点だと思います。聴衆は何にも知らないという前提でシンプルすぎるほどシンプルにすること。もちろん仕事のプレゼン等で聴衆が一定レベルの知識を共有している場合には多少バーを上げることが必要ですが、基本は「とにかくわかりやすく」。

そして話し方がいかに重要か、こんなにも違いを生む、というのがよくわかるとても面白い動画があるのでご覧ください。

内容がゼロなのにすごいプレゼンをしているかのように見せる技!

ウィル・スティーヴン 「頭良さそうにTED風プレゼンをする方法」

 

大笑いしちゃいました。なるほど~の要素がたくさん詰まっています。

プレゼンスキルを上げるコツは

TEDで「お手本」を見る(何本も!)➡ 自分が惹きつけられたポイントを書き出す(ジェスチャー、セリフ)➡ 自分のプレゼンに取り入れて練習  

プレゼンというとパワーポイントでアニメーションを駆使して・・・と考えがちですがそれよりもいつでも使える技=人を惹きつける話し方をぜひ一度TEDで学んでください。人を惹きつける話し方ができれば普段の会話でも役立ちますしね!

あ、お子さんには子供がプレゼンしているものを見せるといいですよ。「子供でもこんな上手にできるんだ!」と刺激になります。

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