STEM(ステム)教育 アメリカの公立小学校では…

STEM教育とは、

S=Science, T=Technology, E=Engineering, M=Mathematics

を意味し、科学・数学・技術系の教育のことをさします。日本でも小学校でプログラミングが2020年から必修化されるようですが、もともとアメリカ発祥のこの教育プログラム、アメリカではどのように進められているのでしょうか。

ロサンゼルスの公立小学校に通う我が家の息子のケースを取り上げます。

目次

授業ではパソコンを使ってライティング、パワーポイントでプレゼンテーション

息子の通うロサンゼルスの公立小学校では、パソコンを使ってライティングをしたり、パワーポイントでプレゼンテーションを作って発表したりします。

ライティングの授業では、

  • Wordで子供たちがベタ打ちで文章を書く
  • 先生がタイトルを飾り文字にしたり本文にインデックスを付けたり、wordの簡単な操作を教える
  • メールで先生へ提出

といった一連の操作を教えてくれます。

また、アメリカでは一般的にプレゼンテーションの練習が盛んですが、3年生からは

プレゼンも「できればパワーポイントで作成・発表」

というようになりました。私は昔仕事でパワーポイントを頻繁に使っていたので、息子と一緒に写真にモーションをつけたり、文字に装飾したり…息子に教えながら楽しんで課題ををやりました。

4年、5年と学年が進むにつれてもう少し踏み込んだこともやっていくと思われますが、残念ながら公立小学校なのでまだプログラミングの授業はありません。私立ならプログラミング授業をしっかりと組み込んでいるところもたくさんあると思いますが、いまのところ公立校では残念ながらそこまでは手が届きません。

これからの時代プログラミングは必須?!

日本では、子供の習い事の上位に「英語」や「プログラミング」が入っていますね。

「英語」と「プログラミング」は世界で通用する人材になるために必須!と考える親御さんも多いことでしょう。

公立小学校ではまだ行われていないプログラミング、ならば自宅でちょっとかじってみようかと、STEM系のサマーキャンプを息子に体験させてみました。

近所のプログラミングサマーキャンプ

STEM系のサマーキャンプはたくさん開催されています。ちょうど家の近所で良さそうな教室を見つけたので1週間ほど通ってみたところ、「楽しい!」と気に入った様子の息子。続けたいというので、夏が終わった後もしばらく通っていました。もっと大きくなったらロボティクスのプログラムなんかも面白そうです。

ただ問題は・・・

何を学んできたのか分からない・・・

息子に聞いても、マインクラフトでどうしたこうした…3Dプリンティングをやった、そんな説明しかありません。

ほかのママも「何をやってるのかわからない…」と同じような疑問を持っています。

まだ小学生なので楽しく遊びながら…というのも大切なのですが、将来的にはコーディングを学ばせたいと伝えてはいるものの、なかなかそこに至らず時が過ぎ…。

そろそろ体系的にコーディングを学んでほしいと思っていた折、よさそうなプログラムを見つけました。

オンラインのコーディングプログラムです。

オンラインのコーディングプログラム

このプログラムの利点は、

  • オンラインなので通う必要がない
  • 講師はMITやバークレーなど一流大学生や卒業生
  • 小学生でも学べるようにレッスンが体系づけられている(3-4カ月で次のステップへ)
  • 何をやっているかわかりやすい

ひとまずお試しレッスンをしてみることにしました。

まずはコーディネーターの方との電話セッション。プログラミングの知識がない私には、PythonだのC言語だの、どれがいいのか、小学生でもできるのか?…そんな「何が疑問なのかもよく分からない」状態のとんちんかんな質問にコーディネーターの方が答えてくれて、息子のレベルにあったお試しレッスンを設定してくれることに。

そしてお試しレッスン当日。

オンラインの向こうは、賢そうな(笑)かわいらしい20代の女の子先生。この子もきっとMITや有名大学の学生 or 卒業生なんだろうなと思うとますます賢そうに見えてきます。

先生に「プログラミングやったことある?」とか「何が好き?」と聞かれて、ちょっと緊張気味の息子は「うん、好きなのはbaseball」と答える始末…笑。プログラミングの何が好きって意味だと思うけど。

ま、そんなとんちんかんな回答にも優しく微笑み、レッスンスタート。

先生がPythonタートルグラフィックスというプログラムを使って、三角や四角がぐるぐる回ってきれいな模様を描くグラフィックスを見せてくれました。

「おーすごい、きれい」と感動する息子(と私)。

「今日はこれを自分で作れるようにするよ」と。え?たった1時間のセッションで?

お試し授業なので、授業を進めながら「forwardってインプットしてみて」とか「角度を何℃曲げるとこっちに動く?」とか基本的な質問を交えてレベルを測っている様子。

座標軸(cordinate plane)とか角度(degree) の知識が少し必要です。

結局、授業の終わりには三角形がぐるぐる回るきれいなグラフィックが描けるようになりました。

<授業の様子>

Pythonタートルの良いところは、Scratch(スクラッチ)と違って、forward やleftなど指示を単語で入力します。黒い画面にコードを入力する➡「run」ボタンを押して動かしてみる➡期待通りに動かなかったら間違っているコードを修正する、というように本当のコーディングに近い感じです。

オンラインコーディング、息子も自分で入力した通りにグラフィックが動く喜びを味わい、気に入ったようです。

週1回のオンライン授業、しばらく続けてまた様子をアップしていきたいと思います。

息子が始めたのはこちらのプログラム↓

時差を考慮すれば日本からでも受けられるのかしら?最初はコーディネーターと電話で相談するステップがあったのですが、国際電話までしてくれるのかはちょっとわかりません。

授業は完全英語なので英語が出来るお子さんなら英語の勉強にもなるので一石二鳥です!

よろしければお試しくださいね。

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