受験体験記3【SSATの受験】

テストスコアの提出が必要

学力テストについては、日本の一般的な受験のように、受験日に会場に集合して一斉テスト、というわけではありません。指定されたテストを自分で予約して受けます。Standerdized Test という項目で各学校のウェブサイトに詳細が書かれていますが、米の最難関ボーディングスクール群「Ten Schools」に所属する学校 の場合、9年生(高校1年)での入学をめざす場合は、主にSSATとISEEという2種類のテストがあります。

コロナ時にテスト会場でのテストが出来なくなった事や、標準テストへの反対意見などの影響で、テストスコアの提出が任意になっていた学校がここ数年多かったのですが、最近また必須要件とするところが増えています。任意でもアピールポイントは多ければ多いほど良いので、スコアが良ければ提出するというぐらいの気持ちでプランしておきたいですね。スコアを提出するか否か、どのスコアを提出するか等は結果が出てから選べますので、一度受けてみることをお勧めします。

SSATやISEEの詳細はこちらをご参照ください。

SSATの受験手配

上記の「受験対策をする」でも説明しましたが、SSATとISEEの試験内容はほぼ同じですが、ISEEは秋、冬、春/夏とシーズン内毎に1回しか受験できませんので、この点を事前に把握しておくことが大事です。概してSSATの方がボキャブラリーが難しく、ISEEの方が算数が難しい傾向があります。そこで、算数の方が得意な息子はISEEをメインにしようと思ったのですが、結局、受験校に提出したのはSSATの結果でした。

まず、プランとしては、8月に一度力試しでSSATをやってみて、秋シーズン(8月~11月)にISEEを1回、その結果を見てどちらか必要に応じて2回目を受けてみようと考えていました。SSATとISEEの結果が両方出たところで比べてみると、SSATの方が全体的に高得点(パーセンタイル)だったので、「もうこれでいいか」ということで、結局8月に力試しと思って受けた結果を提出することになりました。もう1回ほど受けてスコアアップを図ってもよかったのですが、普段の学校やスポーツ、他の提出物の準備等でいろいろと忙しくなった事もあり、結局受けることはありませんでした。

アメリカの場合、SSAT at Home と言って自宅からオンラインで試験管監視のもと受ける事ができるので比較的便利ですが、日本ではテストセンターへ赴いての受験になると思います。空き枠がなくなってしまった、他の予定と重なってしまった等色々な要因が考えられますので、出来るだけ早めに計画する必要があります。特に、SSATのようなテストに初めてチャレンジする場合は、思ったほど点数が取れない可能性があります。我が家がボーディングスクールを考え始めたのは夏と決して早い方でありませんでしたが、たまたまSSATのスコアが早い段階で取れたからよかったものの、もし複数回受験するとなったら結構大変だったと思います。早めに準備が出来る場合は、例えば前年にお試しにSSATを受けて現状を知っておく(スコア提出はできませんが)というのも一案です。

合格に必要な点数は何点?

正確には点数ではなくパーセンタイル(受験者間での位置づけ)ですが、どのくらいのパーセンタイルを取れば合格なのか、というのが一番知りたいところだと思います。

学校は具体的な合否の数値を公表していませんので、学校の説明会での話や過去の受験者の情報などをベースにするしかありませんが、合格者のスコアレンジは非常に広いようです。超難関校でも70パーセンタイル台で合格した子もいれば、90パーセンタイル後半でも不合格の子もいるようです。この差は「テストスコアのみならず多面的に生徒を評価する」ということの現れです。スコアが合否の決定打と言う事ではなく、入学後に授業についていけるだけのベースがあるかどうかを見極めるため、といった要素が強いようです。一応の目安としては、テンスクールの超難関校を目指すのであれば、85パーセンタイルぐらいは取っておけると良いとは思いますが、あくまで目安です。

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