日本では小学校2年生で九九を覚えますよね。掛け算は英語で multiplication(マルティプリケーション)といいます。アメリカでは2年生から掛け算のコンセプトに触れて、3年生で本格的に掛け算を勉強するという流れです。
でも、アメリカには九九がありません!
どうやって覚えるのでしょうか??
息子の小学校では、親がボランティアとして授業サポートも行っていました。コピーなどの頼まれごとからテストの採点まで、ボランティアの親が先生のアシスタント的に必ずクラスにいるような学校でした。
私もシフト制で授業に入っていた時、ちょうど掛け算の授業でした。
3×5をどうやって子供たちが解いていたかというと・・・
3, 6, 9…と順番に3を足していって、5個目の数字15を答えの欄に書き込むというやり方です。
やり方としてはもちろんあっていますが・・・恐ろしく時間がかかりますね!
こうして手を動かしながら、子供たちは Multiplication Table を覚えていくのです。
結局、九九も同じように暗記をしていくわけなんですが、語呂がよく覚えやすいように工夫がされていますよね。
計算にあまり重きをおかないアメリカでは、かなり上の学年になっても掛け算があやしい学生が多くいます。6年生でも5×5を指を使って計算している子がいたと息子が驚いていました。対して、九九を知っている子は掛け算があやしいなんて事はまずありません。
日本が誇る「九九」の勝ち!と思っていますが、重きを置くポイントが違う(計算は計算機にお任せしてコンセプトを理解することにフォーカス)といえばそうなんですが、掛け算をなめていると、もちろん割り算で苦戦します。割り算で苦戦すると、分数や小数の単元でも苦戦します。知らず知らずに負のスパイラルにはまり、「算数きらい!」となってしまう可能性があります。
九九がないアメリカ、九九の語呂がおぼえづらい在米の子は、Multiplication Tableを今のうちに完璧にマスターしちゃいましょう!
ちなみに、アメリカの子供達、授業中にカーペットに寝っ転がりながら掛け算のプリントを解いていました。
自由すぎる・・・。