子供に勉強を教えていて、一番悩ましいのが「作文」という親御さんは多いのではないでしょうか?
我が家の場合もそうです。
特に、文字を書くのを面倒くさがる男児の場合・・・悩ましい問題です。
日本語の作文であれば「こういう流れはどう?」「こういう表現もあるね?」とある程度ヘルプしてやれるのですが、
英語となると、私自身も「うーん・・・・」となってしまうのでますます悩ましいのです。
しかし、なぜ「う~ん・・・」の状態になるか考えてみると原因は明らかで、
「構成の仕方がわからないから」
「表現の引き出しが少ないから」
ということになります。
作文に不慣れな子供たちは、これとまったく同じ状況なのでしょう。
ならばこの問題を解決すればライティングが上達していくはず!!
と思いませんか?
ライティング上達のステップ 「文章構成のパターン➡表現力アップ」
まず、ライティングが苦手、書くのが苦痛・・・という場合、
その一歩を脱するには、
「文章構成のパターンを身につける」
ことが有効です。
日本語の作文で「起承転結」といわれるように、英語のライティングでも「起承転結」のパターンがあります。
【英語のライティング 文章構成】
Introduction (導入)
Body(本体)
Conclusion(結論)
の3部構成です。
まずはこの3部構成を意識して、Introduction -> Body -> Conclusion と流れにそって書くことが大事です。
そして、ここで一番大切なのは「Conclusion:結論」です!
実は、この結論がなんとなくぼんやりとしているがために、書いていくうちに話がそれたり、何がいいたいのかよく分からない文章になってしまうのです。
まずは「結論」をびしっと決めてしまいましょう。
では・・・
例えば、このようなありがちな題目で、だたなんとなく書いていくパターンでは、
「ディズニーランドに行くのが好き。ディズニーランドの好きな乗り物は、ビッグサンダーマウンテンと・・・。この前家族でディズニーランドに行って、とても楽しかったです。」
のような文章になりがちです。
小学生なら別に悪くはないのですが・・・もう少し構成がすっきりしたものにしたいですよね。
これをIntroduction -> Body -> Conclusionを意識して書きます。
まずはConclusionありきです。
この場合「ディズニーランドで過ごす休日が一番好き」が結論(言いたい事)です。
Introduction=導入=何について書くのか読み手に知らせるパートですので、「僕が好きな休日の過ごし方はディズニーランドで遊ぶことだ」となります。結論パートとほぼ同じですね。
書き出し➡本文(詳細説明)➡結論、とはさみっこにするわけです。
<Introduction>
僕の好きな休日の過ごし方はディズニーランドで遊ぶことだ。ディズニーランドは夢の国、僕はそこで1日夢の時間を過ごす。
<Body>
ディズニーランドの好きな点の描写
<Conclusion>
こんな楽しい1日の過ごし方はほかにない。だから僕はこの夢の国で過ごす休日が一番好きだ。
どうでしょう?これだけでずいぶん流れがはっきりした作文になりませんか?
この3部構成を身につければ、どんな題材でも文章構成が決めやすくなるので、「あ~何から書けばいいの~??」という苦境を脱することができます。
あとは、書き出しに「読み手の興味を引くようなhook(フック)を使う」などの色々な技巧はありますが、まずはこの3部構成を身につけるだけでグンと書きやすくなります。
表現力を磨くには・・・
これは、日本語についても同様ですが、上手な表現を見て、マネして、そして自分のものにしていくことです。
本はこうした表現の宝庫です!
ただ読むのではなく「上手な表現だ」と思ったところに線を引くなどして、少しずつ自分でも使えるようにしていけば力がつくでしょう。
アメリカの小学校のライティングの授業の一例ですと、
「動詞」や「形容詞」の表現をまなばせるために “say” “see” や “good” “bad”を使うのは禁止!
というものがあります。
安易にこうした言葉を使わずに、 “say” ではなく “shout(大声で言う)” “whisper(ささやく)” など
「どのように言ったのか」ニュアンスを含んだ動詞を使わせたり、
“good”ではなく”excellent” ”satisfactory”などの形容詞を使わせたりします。
こうした言葉は “good, synonym(類義語)”とググれば出てくるので、
一緒に調べてあげて、これが合うかな?あれがいいかな?と一緒にやるだけで、子供もやる気になったりするものです♪
一緒に本を読みながら、こうした表現の探しっこ競争(Sayの代わりにこの言葉を使ってる!goodの代わりにこの言葉を使ってる!)をするのも面白いですね。
まずは家庭で出来る事として以上の2点(文章構成パターン&表現力アップ)に取り組んでいくことでライティング力は伸びるでしょう。
かくいう我が家もライティングと格闘中です、はい。