子供が幼い頃から英語教育を頑張ろうとするママにとって、「早期英語教育反対論」はせっかくのこころざしに水をさす厄介なものだと思います。
「母国語の形成期に他の言語を入れると母国語の発達が遅れる」とか「英語ができない親がやるべきではない」とか・・・。
実践者として私は声を大にして言いたいです、「大丈夫です!」と。
心配しないでください。もし日本語の発達に不安を感じる兆候が現れたらその時は少しお休みすればいいのです。
100%やるか全くやらないか、二者択一ではありません。子供の成長によって濃度を変えていけばいいのです。
「英語をやらない」という選択肢はないと思ってください。このご時世、英語が出来なくて得する事なんてありません。英語が出来なくて損する事は山のようにあります。グローバルに見て日本語というマイナー言語を母国語に持ってしまった私たち・そして子供たちですから、これは仕方ありません。愛国心とは一切関係がない事実です。この先ずっと英語と付き合っていくという覚悟を決めて、せっかくなら英語で損をしない人生を子供に与えてあげてください。
そのために何をすればいいのか?「読解力の養成」については至る所で強調していますが、「話す力」「聞く力」を養うために「英語での語りかけ」はやるべきか、やらないべきか?
やれるならやった方が良いです。ただし「日本語での語り掛け」を犠牲にして英語で語り掛けることは避けるべきです。日本語の語り掛けは変わらず行う上に、プラスアルファで「英語でも」語り掛けるなら良いと思います。陥りやすいワナが、英語で話そうと気負ってしまって極端に口数が少なくなってしまう(日本語の語り掛けが減る)パターンです。日本語で言う事をすべてダブルで英語で言う必要はありません。英語を話す事に慣れていない私たち日本人のママが、日本語で普通に話す内容をすべて英語で言えるわけはありません。英語で語り掛ける言葉は、あらかじめ勉強して練習しておかないと出てこないはずです。
例えば、「おはよう。もう起きようかね~。よく眠れたかな~。朝ごはんの時間よー。」と普段と変わらず日本語で話しかけ、「朝ごはんの時間よー」の部分を明日は英語で言ってみよう、It’s time for breakfast. かな?という具合です。まずはよく使う1文を英語でも言ってみようかな、明日は2文英語でも言ってみようかな、そんな感じで進めていけばいいのです。ママ自身の勉強にもなるからちょうどいいや、これ何て言うのかな?あれは何て言うのかな?そんな感じで少しずつ増やしていけばママも楽しくなりますよね。
忘れてはいけないのが「日本語の語り掛けを減らさないこと」
でも、「私の英語の発音は良くないから・・・。変な英語を覚えちゃわないかしら・・・。」という不安。
大丈夫です。きちんとした発音の英語をたくさん聞かせれば、ママのジャパニーズイングリッシュを覚えてしまうなんてことは全くありません。「リスニング力の養成」については別の記事で書きますが、テレビやYouTube、英語DVDなどネイティブの英語を聞く機会を作ることで、ママがちょっとやそっと話す英語になんて左右されない耳が育ちます。
心配しないで「英語でも」話しかけてください。もう英語は特別なものでもなんでもない時代です。生活の一部に取り込んでください。
ちなみに、私は英語での語り掛け・・・ほとんどやりませんでした。
なぜやらなかったか?
私、口数が少ないんです(笑)。
日本語でもそんなにたくさん話しかけません。まして英語で話しかけるほど日常英会話力もありませんでした。Good boy! ぐらいは言っていましたが、その程度です。
やらなくても大丈夫です。
やれるならやれる範囲で無理せずやってみてください。
やってみたら自分自身の勉強にもなるのでいいと思いますよ。
繰り返しになりますが、大切なのは「日本語の語りかけを減らさないこと」です。