アメリカでは1年間のキンダーガーデン(幼稚園)が終わると、いよいよ小学校1年生の始まり。
でも、ランドセルも上履きも、入学式もない、拍子抜けするほどあっさりなロサンゼルスの公立小学校生活の始まりです!
1年生の勉強は…というと、
英語は主にフォニックスやサイトワード(フォニックス読みでは読めないイレギュラーなもの)をやります。
算数は日本とあまり変わらない内容で、数の概念から簡単な足し算・引き算など。
宿題は…1週間分の宿題パッケージが月曜に渡されて金曜日に提出するというケース、数日に1回ほどプリントがぺらっと宿題になるケース、全く宿題を出さないケース、など学校・先生によっていろいろですが、総じて日本より少ない印象です。
アメリカの小学生の勉強時間は
アメリカの子供たちは家庭学習をどれだけやっているのでしょうか?
2015年のCNNの記事で「米国の小学生、家で勉強しすぎ? 調査結果に専門家が警鐘」
というものがあり、「え?」と思い読んでみると、”小学1年生の勉強量について、全米教育協会(NEA)などの専門的団体が支持する水準の3倍近くに達していることが分かった。これらの団体が標準と定める児童らの1日の家庭学習の時間は1年生なら10分、2年生なら20分と、学年が上がるに従って10分ずつ増えていくというもの。これに対しアンケート結果では、1年生で28分、2年生で29分近くを家での勉強に充てていた。”
とのことでした。低学年で30分は「勉強のしすぎ!?」とのことですが
・・・みなさんのご家庭はいかがでしょうか?
我が家の場合、低学年なら30分、高学年なら1時間~1時間半が理想ですが、正直、低学年のうちは「勉強時間」は重要ではないと思っています。どうしても集中力が持たないからです。私がロサンゼルスでやっている塾には低学年のお子さんも多く来てくれていますが、どの子もたいがい10分もすれば集中力が切れてきます。勉強ができるできないにかかわらず、集中力は年齢相応にしか持ちません。「集中しなさい」と言ったところで、またすぐに集中力が切れますから意味がありません。休憩を入れたり内容を変えたりして変化をつけるしかありません。
特に小学生のうちは、「時間」にこだわるのではなく、
勉強する習慣をつけることが大事!
だと思います。
勉強は「宿題があるからやる」のではなく、宿題がなくても毎日の生活の中で必ずするもの、という習慣づけです。
そしてその習慣づけに効果的なのがママが一緒に勉強することです。
我が家も以前は私が家事をしている合間に「勉強しなさいねー」と言っていましたが、なかなか始めるられない、始めたと思ったら気が散って続かない…そんな繰り返しでした。
でも、夕食後を勉強時間と決めて私も腰を据えて一緒に勉強するようにして以来、スムーズに勉強習慣がつくようになりました。おかげで今では夕食後に「勉強しようか~?」というと「うん」とすぐに取り組めるようになりました。
リビングのテーブルで並んで座り、ヘルプが必要な時だけヘルプし、一人でできている時は私は私の勉強をします。家事をやりながら「ここ分かんなーい」と呼ばれると「ちょっと待っててよ」とか「自分で考えてみなさいよ」となってしまうのですが、隣に座っていればそんなこともありません。子供が一人で取り組んでいる時は、私もちょっと難しいものに取り組み悩んでいる姿を見せたりします。そうすると子供も「あ、ママも苦労してる~」と俄然やる気になるのです。
そんな風にやっていれば時間はあっという間に経ってしまいます。年齢が上がれば勉強に取り組める時間が長くなりますから、まずは時間ではなく習慣づけですね。
私自身も、前日からやりかけの勉強があるので「今日はあれをやろう」と学生時代に戻ったような気分でちょっと楽しいのです。なので、子供が大きくなって私のヘルプがいらなくなったとしても、ずっと続けたいと思っています。
ま、思春期に煙たがられなければ…ですが。